全身画の出来るまで

 ユニコーン  
※龍の絵の写真は、、工程の全部を取り込めていません。途中パラパラと画像が入ります。(^ワ^;;>
ペン入れまでのまでの工程は、まったく横のユニコーンさんと同じです。
  
ラフ画    インナーさんに会いに行ったスケッチを元に、ノートに小さい絵で構図をいろいろ描き、決めます。
   
龍ももっと描いた気がするのですが、これしか見当たりません・・・(笑)
(ラフが決まった、エピソード記事を見る
 
下絵 A4のコピー紙にラフ画から描きおこします。
   

ここの画像もユニコーンとA4サイズです。
龍の時は、上のラフの右側の構図配置が完璧だったこともあり、
小さな画像をパソコンにに取り込み、A4サイズに引き伸ばし出力。
それを骨組みにトレース台で写し、ちゃんとデッサンした下書きとして
仕上げました。
 
 架空の動物であっても、必ず資料は見ます。
(ぴったりのは中々無いので、そこは想像で補います。(笑)
 家にある本の中になければ図書館に借りに行き、さらにネットで探し出力。
   
 
色ラフ
スケッチを取り込みパソコン内で色を塗り、およその配色を決めます。
 
 龍は背景の配色で迷ったので二枚
  
イラストボードに下絵を写すします。
手芸用のカーボンを使用。
  
原画をA4いっぱいいっぱいに描きすぎたので、もし額に入れたとき、絵が額の縁で見えなくなる部分があるので
そのあたりを考慮し、パソコン内で96%くらいに縮小し出力。
 
原画ではないので紙の角を合わせれば合う、という状態ではありません。
写す前にA4の紙にどう配置するのがバランスがいいかを慎重に検討。 
  
決めた所に、下書きの角の当たり線を鉛筆でいれます。
 
下も。数ミリにこだわる…(笑)
  
カーボンを敷いて重石を置き、全ての線の上をシャーペンでなぞります。
(鉄筆はキツすぎて紙が彫れるので、使用しません)
 
 
顔の部分を写しました。ほとんど見えませんね。(笑)
写真の問題ではなく、私にもこんな感じくらいにしか見えません。
 
 
一気には全部なぞりません。ちょっとづつ写しながら、途中写ったか確認しつつ、マメマメ、ペラペラめくります。
一回なぞって見えないところは、なぞり直し。
(これは写真の色調を補正して、かなり見えるようにしてみました。)
 
  
写したピンクのカーボン線だけでは判らなくなるので、途中見える所から鉛筆でピンクの線をなぞり、描きます。
ペラペラめくりマメマメと描くことを繰り返さないと、ピンク線を見失います。(笑)
鉛筆で描く線は原画の線をみつつ、おかしな線にならないか慎重に。
 
  
写し終わりました。やった〜。
さー色が塗れる・・・ってわけにはいきません。
 
写しただけの線から「生きた線」にするための下書きの開始です。
デッサンの歪みがないかもよく見て線を慎重に選び、描きなおします。
 
 
下書きに納得したら、全身画はココでペン入れをします。
筋肉の線や鱗は、色の影だけで表現したいので、鉛筆のまま置いておきます。
 

龍さんの場合は鉛筆で描く鱗も量が多く・・・ペン入れもタテガミの量がはんぱなかったです。(苦笑)
 
  
ユニコーンさんの背景は宇宙、星雲をイキナリ本番の紙(イラストボード)に描くのが怖いので、イラストボードの端切れに、試し塗っり。
  
 
さて下準備がおわりまして、やっと楽しい塗り絵の時間ですv
龍は、鱗の鉛筆線を消したので、水彩で鱗輪郭を描いて行きました。
 
ユニコーンは珍しく背景から塗り初めました。後で星(白色)を上に乗せたいので
宇宙を塗るのは、白がにじまない耐水性のアクリル絵の具を使いました。薄い色から塗りボカシます。
   
  
アクリルは乾くのが早いので、ボカシも慎重かつ手早く行います。
納得いくボカシが出来たら、完全に乾かします。
 
アクリル絵の具は、チョットでも生乾きの部分があると、そこを濡れた筆で塗ると剥げます。
(昔むかし、沢山失敗したので、勉強しました… (TワT))
 
濃く塗っていい暗黒の宇宙を、もってりと…深く塗ります。
薄い色のところとの境界線は、綺麗にぼかしてゆきます。
   
ユニコーンの宇宙用パレット。
アクリルは乾くと、洗い落とすのが難しいので
パレットは捨ててもいいヨーグルトの蓋使用。
 
色がまじると濁るので・・・各色ごとに水差しも用意。
  
龍は身体の色を塗ると、鱗の輪郭線が滲んで、薄くなります。.
 
 
薄くなるたびにまた鱗の線を、クッキリ描きなおし4回くらいこれを繰り返せば、立体感があり深みのある龍身となります。
耐水のアクリル絵の具で、鱗の輪郭を描くと楽なんでしょうが、ロマンがないので面倒でもこの手法で。(笑)
 
 
ユニコーンは、宇宙部分も何度か重ね塗りをし、みっちり塗れました。
龍はひたすら、鱗と龍体を立体的に塗っていきます。(このあとの画像・・・背景を塗る過程は撮っておりません。m__m)
   
 
身体や角の模様は、筆で描くには難しい細さなので、身体の輪郭とは違う、紫系の色でペン入れ。
 
 
惑星なども影をアクリルで塗っておき、光が当たる部分を水彩で模様を描き、塗り、
筋肉の影を水彩で入れていきます。
  
 
筋肉の影はごく薄く薄く、少しづつ濃い色を慎重に足していきます。
水彩は基本、薄い色から塗っていきます。
 
R館のイラストは、原画をお送りするので、濃い色をいきなり塗ってしまってから「あ、違う」となると、修正液などで直すことが不可能です。
間違えば一貫の終わり。これまでの工程を全部やり直ししなきゃならないです。(^^;;)
 
 
惑星や星雲も資料写真を見つつ星を一個づつテンテとン筆で描いていきます。
 
  
インナーさんに遠隔でお聞きしながら、どんな色か見て身体の模様に色を入れます。
(どうしても、細かな所…色、形など聞ききれていない所がいろいろ出てきます)
流動する虹色みたいなエネルギーが透けてみえる感じ。
 
  
完成!
 
 
 
 
 
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