3点画の出来るまで(ハイヤーセルフ)

3,4回訪問し、ノートにスケッチしたハイヤーさんの様子の中から…
どの場面を描くかハイヤーさんと相談します。
 
 
ラフを描き・・・下書きをA4コピー用紙に描きます。
一回描いたけど・・なんか納得いかずに捨てた下書き。
よくこんなことがあって2枚くらい描くことがあります。
人がみたら・・・下のOKの下書きと何が違うか判らないらしいけど・・・(笑)なんか違うんですね〜。
 
   
イラストボードに下絵を写します。手芸用のカーボンを使用。
 
カーボンを敷いて重石を置き、全ての線の上を、シャーペンでなぞります。
(鉄筆はキツすぎて紙が彫れるので使用しません)
 
全身画の部分の顔の辺りを写しました。ほとんど見えませんね。(笑)
写真の問題ではなく、私にもこんな感じくらいにしか見えません。
 
写したピンクのカーボン線だけでは判らなくなるので、見える所から鉛筆でピンクの線をなぞり描きます。一回なぞって見えないところは、なぞり直し。
一気に全部なぞりません。ちょっとづつ写しながら、写ったか確認のために途中マメマメ、ペラペラめくります。
 

3点画は、線が多いので、写すのにちょっと時間がかかります。
 
 
ペラペラめくり、マメマメと描くことを繰り返さないと、ピンク線を見失います。(笑)
鉛筆で描く線は、原画の線をみつつ、おかしな線にならないか慎重に。
 
 
写しおわりました。やった〜。さー色が塗れる・・・ってわけにはいきません。
写しただけの線は堅いので「生きた線」にするため、こっからもう一度下書きの開始です。
デッサンの歪みがないかもよく見ます。
 
 
構図が決まった段階で、先に出力しておいた蓮の資料を見ながら、デッサン。
(なぜか蓮の葉が見当たらない蓮畑風景)
ハイヤーさんがいらっしゃるところの蓮は全部白蓮だけど・・・
ピンクのほうが、蓮の花の筋がよく見えるのでピンクを参考にしました。
 
  
イラストボードに下書きが出来ましたv
 
 
水彩は基本、薄い色から塗っていきます。
濃い色をいきなり塗って「あ、違う」となると、一貫の終わり。
印刷物ならまだしも、R館では原画をお送りするので、はみ出たら、修正不可能。
修正液等の白で塗り直ししたら、原画は目も当てられませんからね・・・TワT
 
失敗したら、とにかくこれまでの工程を全部やり直ししなきゃならないので
慎重にソロソロ塗っていきます。
  
 
洋服のグラーデーションを塗り、次は背景のグラデーションにかかります。
3点画は全身画と違い、インクで輪郭をペン入れしないので、ぼやけて見える感じのところは
細い筆で濃い色をいれてクッキリさせます。(結局軽くペン入れみたいになります・・・(笑))
 
  
完成!
 
 
 
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