名前 ハイヤーセルフ カッパーさん 
  

インナースペースにカジュが飛んで行くと、後ろに木が一本あるベンチで
さかえさんが待っておられました。
 
彼女は、黄緑地に大きめの花柄模様がある着物を着て、
胸の前にカジュを抱きナデナデしながら「さあ行きましょうか」とおっしゃると、
右手を顔のあたりまで差し上げ、チラチラと落ちてきた花を一房受け取りました。
「桜ですか?」「ううん梅」(後ろの木は梅だったようです)右手に握った梅の花は、
さかえさんの手の中で輝き始め、それを自分の胸の前にかざしたのです。
 
すると、光は彼女の全身を包みこむサイズで、花の形に大きく広がり、
彼女を一瞬で消し去りました。瞬間移動…「私だけ置いて行かれた〜」と、
慌ててカジュの視点を頼りに追いかけました。
 
さかえさんは、暗い空間の中で燦然と輝く光に向かって、少し前のめりの姿勢で立ったままの姿で飛んでいました。
(背中に透明なマントのような残像がうっすらみえます)
 
光の中心から、一反木綿か、ゼリーぽい手が出てきて、さかえさんをくるくると巻いて
捕らえてしまいました。私が心配そうに見ていたのが彼女に伝わったのか、
さかえさんは 「大丈夫よ〜」と言いながらぐるぐる巻きにされたまま、光の中に吸い込まれて行きました。
 

 
光の中に私も入ってみると、少女漫画めいたシーンが展開されていました。
王子風の少年が 階段に座り、さかえさんの傍にそっと居たのです。


 
「ハイヤーさんですか?」と確認すると「そうだ」と言われました。
彼は年若く少年っぽいのに、態度が大きくとっても偉い感じがします。
ギラギラと光る瞳が 印象的で(色は後ほど玉虫色だと判明)カッパーさんが
カジュを自分の顔の近くに持って行き、しみじみ眺めて居た時など、吸い込まれそうでした。

そして尖った耳の中は、複雑な網目状に なっており、さらにその耳が開いたので驚きました。
どう開いたかはさっぱり判りません でしたが、蝶の羽根のように、突然大きく広がったのです(全身図)。
 
さかえさんは横で 「カッパーかっこいいv」と見惚れておられました。
全身の服をスケッチしていると、マントの留め金が「ハートに金の矢が刺さったマーク」で
似合わないなと思い「冗談ですよね?」とお聞きすると「冗談ではない」と言われたので
何か意味があるんだろうなと思いました。
 
そこで時間になり「お名前」だけ確認しOKを頂き、おいとましますと言うと
、カジュを掲げ持ったままだったカッパーさんは「これは置いていけ」とおっしゃいました。
私が軽く「えー?!(この後、前のかたの遠隔にいく予定が…)」と答えると「少しだけだ」と…
言わなかった言葉を見透かされたようでした。お約束どうりカジュは10分くらいで返って来ました。
 
二回目、カジュが飛んで行くと、さかえさんのインナー・スペースのほうから
桜の花びらが舞ってきました。到着すると、夜の桜林のような所に出たのですが、
今回は時間を申し上げていなかったからか、さかえさんはいらっしゃいませんでした。
 
カジュが絨毯のように敷き詰められた桜の花びらが綺麗なので、その上でキャッキャしていたら
「まあカジュちゃん」と…さかえさんが桜の木の向こうから現れ、またカジュを抱っこしてくださいました。
 
今回、カッパーさんの所へ行くのに使うのは桜のようで…右手を上に向け、
その上で桜の花びらの小さな竜巻を作りました。それを彼女の体全体…周りまで広げ、
桜の竜巻に乗って上昇。彼女は前回と同じく、直立不動姿勢のまま暗い空間をドンドン昇って行きます。
 
天井と思われる所のゼリーのような柔らかい入り口が、丸くガバッツと彼女を招くように開きました。
さかえさんに「カッパーさんのエネルギーってゼリーみたいな感じ?」と聞くと、彼女は頷きました。
 
そのゼリーには、油膜の上に出来るような虹が見えました。
「ゆるめに作った本わらび餅みたいだわ」と思いながら、カッパーさんの世界に入ると、
目の前にカッパーさんがバーンと立っておられ、その眼光の鋭さに、今の私の心を読まれたかなと
「(わらび餅)怒ってます?」とお聞きすると、彼は「いいや」とおっしゃったので一安心しました。
 
彼の服のハイネックの所や、胸の部分の模様が前回と違い「葉がたくさん茂っている」ことに気がつきました。
よく見ると模様はさわさわと動いています。
 
仕組を聞くと、服の腰から上くらいが、ホログラムを写すスクリーンに成っているそうです。
カジュは行くなり「カッパー」と超親しげに飛んでいき、カッパーさんもそんなカジュを微笑みを浮かべ
優しく抱きしめてくださいました。そして二人は手を繋ぎ、奥に行ってしまいました。
 
カッパーさんの空間は全体的に暗く、背景も無い感じの場所だったのですが、
突然石のベンチが現れ、取り残されたさかえさんと私はそこに座りました。
「カッパーさんの取材をしにきたのに、待ってて良いのだろうか?」と思い、
カジュの視点に入り、カッパーさんの様子を見てみました。
 
カッパーさんとカジュが仲良く歩いていた所は、SF映画のシーンで出て来そうな、
ワープ空間を表わすような虹色の場所でした(イラスト右上)印象では
「幾多の次元の扉を開け、その向こうまで散歩している」感じがしました。
 
その時は結局カジュとカッパーさんの会話に参加して終わってしまい…
再チャレンジしに伺うと、さかえさんが木のベンチで横寝の格好で
眠っておられました。「お疲れですか?」と聞くと「すこしだけね」とのお返事。
 
申し訳なく思いつつ、案内をお願いし、前と同じ桜の竜巻に乗って行きました。
今回もカッパーさんの空間の入口は、黒く渦巻く暗黒だったので
「カッパーさんの空間の入り口って一回目以外、光ってないですね?」とお聞きすると
「全てを生み出す暗黒の象徴」だというお返事を頂きました。
 
中に入ると、カッパーさんはお立ち台みたいな、3メートルくらい高い所に立っていらっしゃいました。
さかえさんはこの空間に着くと、疲れたご様子で「ふう」と後ろに尻もちを付きました。
すかさずカッパーさんが飛び降り、さかえさんにご自分のマントをフワリとかけ
「そこで休んでいろ」と労らっておられ ました。
 

 
このマント(実はマントでは無いらしいです、おそらくオーラ)は透明過ぎるので
描かないで良いと言われましたが、さかえさんに掛けた後でも、まだ彼の背後に見えるので描きました。
  
今回のカッパーさんの服には宇宙が写っており、服のホロの模様は、ご本人様が今
興味を持っているモノが映るそうです。さらに足の部分は玉虫色で、
彼の全てが(ホログラムも) 虹色を表している感じです。
 
そして空間も、カッパーさんの服と同じく、いろいろな風景を写せる ホログラム投影空間でした。
今回は地球が見える宇宙が写っています。
 
1場面を、あの虹色のワープ空間を描く話になり案内して頂くと、
カジュ視点で見ていた感じとは違い、私の顔は歪み「ムー!!」という相当の圧力を感じ、
長くは居られませんでした。「ご本人様が来るべき空間ですか?」とお聞きすると
「いいや、私の遊び場だ」とおしゃっていました。
(下の記事がそのワープ空間の様子が載ってますv)
R館ブログ記事 番外話→その1 その2  その3