名前 アリエスさん  
 
補足
螺旋状に回転しながら飛んでいったカジュは明るい白い雲の上に出ました。
遠くで大人の女性が手を振っています。ミューティアさんが20歳くらいの姿で、
西洋のナポレオン時代の胸で切り替えがあるドレスを着て立っていました。
 
彼女はしゃがんでカジュを抱っこし歓迎してくださいました。
ハイヤーさんの元に向かうのか雲で出来たモコモコの階段を
ミューティアさんがカジュと手をつなぎゆっくり登って行きます。
 
階段がつなぐ雲の大地のあいだの空は
煌めくシャンパンゴールド色から 上に向かうほど濃いブルーの宇宙色に変化していきました。
 
登り切ると 完全に宇宙色だけになり、その雲の大地は夜空に漂う雲のように暗めです。
ミューティアさんは「この空間はまだインナーセルフの空間」だと言われました。
 
ハイヤーさんはどこにいらっしゃるのですか?」と質問すると
真っ直ぐ腕を天に向け 指さしました。上を見上げても漆黒の空間がみえるだけ。
 
ミューティアさんがおもむろに天に向かってハイヤーさんの名前(?)を呼びました。
(私には「あー」としか聞こえません)すると、闇の中に緑色のオーロラが現れ、
その光の一部が地上に降りてきました。(右下のイラスト)
 
オーロラは降り立った人物のマントとなりハイヤーさんとおぼしき人物が姿を現しました。
インディアンを思い出す東洋系の顔に、浅黒い肌。特殊な髪型なので
エジプト人の王家の被り物なのかと思ったのですが、泊銀色の髪の毛でした。
 
ミューティアさんはその人物の右腕に恋人のように腕を回し幸せそうに寄り添っています。
「ご本人がお名前を聞くほうがいいですか?」などの質問をすると
始めて動いたロボットみたいにカックンカックンと頷かれました。
威風堂々とした姿とのギャップが以外でした。
 
カジュはその周りでバレエを踊りご挨拶にかえました。
(用意周到にも…カジュは頭にプリマのようにティアラを被っていました)
 
二度目に訪問すると、ミューティアさんは明るい雲のところで眠っておられました。
カジュが彼女を起こし、再びモコモコの階段を登り夜の雲の所へ案内して頂きました。
 
前と違ってオーロラは上空に浮いておらず、近代建築物みたいに地上近くで
円錐状に建っていたことです。

ミューティアさんがその光の建物(?)に入ると
中は白い石の床に ギリシャ風の白い柱が立ち並び、天井は吹き抜けなのか上から光が降り注いでいました。
 
この空間は静謐で厳格な場所っぽかったのですが、ミューティアさんとカジュが一緒に踊り始めると
春のような空気に包まれました。

「ハイヤーさんはどこに?」と思って見回すと
柱の影でひっそり見守っておられたのが 妙に可愛かったです。
 
この広間を散策させて頂くと、柱が立ち並ぶ先に傾斜のゆるい階段があり
その一番上はまるで玉座でも設置されているような雰囲気です。
でもそこに玉座はなく…一番奥にのっぺりしたタダの壁がありました。
 
「亜空間」 という情報が来て、ハイヤーさんはその白い壁の中にズブっと入り
彼は私に 手を差し伸べると一緒に来るように促しました。
(カジュとミューティアさんは 外でダンス中です)
 
中に入ると上も下もない暗い空間。闇に溶けるように浮いている
幾何学的な立体が沢山あります。
ハイヤーさんに「この風景を描いて欲しい」と言われ ました。(全身画の部分)
 
その理由を聞きますと、この亜空間にあるのはご本人が
まだ気がついていないエネルギー(力)を現しているとのことでした。
 
三度目に伺った時 ハイヤーさんはゆるい階段状の所に
片膝を立てて座って待っておられました。
 
今回は服の詳細をしっかり見せて頂きました。
一回目の時の足元は、ギリシャ・ローマ風の膝までの編み上げたサンダルだったのですが
三度目…それはよくみたら鎧になっていて、豪華な模様がついています。
 
膝とベルトバックルの模様はライオン。
向う脛のところの模様は「フルール・ド・リス」と言い百合を表わす象形です
(詳しく言うとユリ科のアイリス模様)。
 
西洋のキリスト教では 聖三位一体や大天使ガブリエル
聖母マリアとも関連があるそうです。
 
でも起源はもっと古く、紀元前から使われ大抵…王家の象徴として
使われて来たそうです。
 
彼の瞳は内側から輝くビックバンのような白い光がビカーっと出ていて
色が判りませんでした。
 
多くのインナーさんがハイヤーさんに会いに行く時には
テンションが高くなり本当に幸せそうです。
 
三回目の訪問時もミューティアさんは、表情を崩さいないハイヤーさんの胸に飛び込みました。
満面の笑顔で抱きつく彼女に「ハイヤーさんはお父さん みたいな感じなのですか?」とお聞きしますと
「恋人のような感じv」だと お返事を頂きました。
 
ハイヤーさんはまた亜空間の中に案内してくださったの
ですが前回とまったく違う情景が広がっており、闇の中に列車が進んでいるような…
または記憶のフイルムが送られていくような光景でした。
 

 
別れる時にハイヤーさんは バイバイと顔の前で手を小さく振って下さり
色々なポイントでけっこう親しみ易い方なのだなと感じました。