名前 ハイヤーセルフ(匿名 ) 
 
補足
カジュが向ったのは、らくだ色の岩場でした。
鋭くそそり立つ大きな岩山と反対に下に断崖の谷になっているところもあり、
シードさんはそのへこんだ谷の中にいたので、
地面すれすれの所に大きな竜の顔がニョコっと出ていてびっくりしました。
 
私たちはシードさんに乗り、ハイヤーさんの所へ連れて行ってもらうことになりました。
「失礼します」と、大きな顔の上をハイハイして進み、
頭の上の安定した所に乗りこみました。シードさんは翼をふるい、
一瞬で宇宙まで上昇しました。
 
シードさんの飛ぶ早さの衝撃波で、雲がまあるく割れたのを一瞬見たと思ったら、
すでに青く丸い地球が足下に望めました。
 
私とカジュが無重力でぷわぷわ浮遊していたので、
シードさんは手でがしっと捕まえて、次の目的地へ。
向ったのは宇宙に浮かぶ小さな岩(小惑星)で出来た家でした。

 
天井に開いた入り口からコンクリートの階段を下りたらリビングにでました。
コンクリート打ちっぱなしの壁や床に畳を何畳か敷き、
その上に 黒い朱塗りのような四角い座卓があり、
天井にはモダンな和紙作りの照明が… でも…誰か居る気配がありません。
 
屋根に留まっているシードさんに 「ハイヤーさんはどこにいらっしゃるんでしょうか?」と
尋ねにもどりました。 するとシードさんは、私達をまた手に掴み、小惑星の家から飛び立ちました。
「え〜〜ハイヤーさんの家じゃないの〜違うところだったの〜?!」
(どうもハイヤーさんの所に行く前の、波動&次元の調整地だったみたいです)
 
シードさんはその先の宇宙空間に光る、大きな白い光に向って飛んで行きました。
その中は始め…白い空間だけで何もないような感じだったのですが、
空間の右上と左上に赤と青の混じった焔が見えました。(イラスト左上部参照)
「変わった焔?!」とスケッチしたすぐ後に、その焔が指し示した下に、
出迎えるかのように軽く手を広げた人物姿がバッと出現しました。
 
ハイヤーさんの第一印象は、白目の部分が少なく黒目勝ちな黒い瞳が
とてもツヤツヤしていたこと。顔の輪郭が少し丸く少年めいて、
服装がインド神話の神々に似た帯だったので、少し仏像を感じさせました。
 
阿修羅像のように顔が何面かあるのかもと感じましたが、
何度か確認して顔は一面であると言われました。
 
帯は最初に見た焔の色そのままで、金で模様が入っています。
顔より、瞳や帯の印象が強くきていたので、
一生懸命ハイヤーさんの顔に集中しようとしたのですが、
なんだかハイヤーさんのお顔の輪郭とは正反対の、
頬がこけ、顎がとがった三角の輪郭の人の印象もきます。
 
「なんで??」と、ふと自分の右側に意識を向けてみると、
ハイヤーさんに跪く、騎士の男性がいました。
グレーの髪の毛にグレーの甲冑…この感じは「えええ!!?シードさん?!」
 
人間になったシードさんは、角はないけれどドラゴンの翼が背中から出ていて
口からは軽く牙が覗いていました。
 
この意外な展開のため、ハイヤーさんの顔や服の詳細は二回目に伺った時にさせて頂きました。
二度目の訪問時、また竜姿のシードさんと岩山から開始して、
宇宙に出たのですが…今回は、あの小惑星の家には行かず宇宙空間にフワフワ浮いた私たちを、
シードさんが後ろからドンと突き飛ばしました。空気抵抗ゼロの宇宙空間を超スピードで飛ばされ…
 
また白い光の空間に突入!「シードさん付いてきてくれないの〜?」と、
一瞬思ったのですがシードさんは、ちゃんと後ろから飛んで付いてきてくださっていました。
 
ハイヤーさんは今度は階段を優雅に歩いて降りてきました。
階段にはかなり長い後ろ髪が滝のように続いていました。
 
私がハイヤーさんの洋服や金冠の形などゆっくり見せていただいているうちに、
ハイヤーさんはカジュに関心を持たれたみたいで、階段に座り呼び寄せ膝に乗せておられました。
 
傍には、前に来た時みたいに、人間姿になったシードさんが跪いていたのですが
抱き上げたカジュを、おもむろにシードさんの頭に乗せたあと、彼を立たせご機嫌なご様子です。
 
そのさい、私はハイヤーさんとシードさんの背丈の違いに目が行きました。
(シードさんは2メートル越、ハイヤーさんは160センチくらい)
細くすらりとした騎士姿のシードさんの頭に、丸っこいカジュがポコンと乗っかっている姿をみて
ハイヤーさんが嬉しそうに「似合うよシード♪」とおっしゃっていました。
 
得心がいったのか、ハイヤーさんは、またシードさんをしゃがませ、
頭の上のカジュを取り、次に自分の指を カジュのお腹に一本立てて、
バスケットボールのようにクルクル回したり 左右の手にぽんぽんと交互に飛ばして遊んでおられました。

 
3度目…ハイヤーさんの所に着くと、ハイヤーさんの空間が 可愛い花柄のような花畑になっていました。
生成りのような色の大地に女の子の着るシャツの柄のような、
小さなピンクや黄色、水色と優しい色の小花がいっぱいの大地です。
 
ハイヤーさんはそこで自分の腕の動きで円を書き、
大地に緑色の焔を丸く落としていました。焔は大地を丸く焼き、
その部分は真っ黒になりました。
 
ハイヤーさんはその動作をずっと繰り返し、パステル調の生成りの花畑の大地を
全て焼いてしまわれ、空間は漆黒の世界となりました。
宇宙より暗い闇の中にハイヤーさんが奥(?)に向って歩いていくと、玉座がありました。
 
闇の空間で黒い玉座はハイヤーさんが座らなければ、あるかどうか分かりません。
以前より近寄りがたい雰囲気をたたえたハイヤーさんは、
容易にみえない玉座に座り、カジュを膝に置いて撫でておられました。
 
この闇は始原の闇だそうです。ハイヤーさんを表す、青と赤の焔に、
使われた緑の焔…これらは、全色が混じると白色になる光の三原色を思い出します。
絵には、前回見せた遊び好きなハイヤーさんを描くように言われました。