名前 ローズマリーさん ・インナースペースの様子 一回目カジュが飛んでいった先は、バラのアーチ状のトンネルがある庭園でした。 そこを抜けると東屋があり、中でローズマリーさんが目をつむって静かに座って おられました。 彼女の前にあるテーブルの上にカジュが鎮座すると、彼女は 「よく来たねv」という感じで 頭をナデナデ。早速彼女はカジュを伴ない 庭を案内してくださいました(全身画)。 東屋があった場所は少しだけ高い所で、下に降りる短い階段があり かなり遠くにお城のような屋敷が望めます。 フランス庭園はタダ事じゃない広さで、ローズマリーさんに尋ねると すべて自宅の庭だとおっしゃいました。「自宅?!なんて遠い…どんなけの大貴族!?」 というのが正直な感想です。白い石で出来た階段に腰掛け、頂いた質問をしました。 階段にじかに腰掛けるなんて意外に気さくな方だなと感じました。 「お気に入りの場所を 教えてください」とお願いし、下の庭園の中を進み 左に曲がった所にある林に向かうと アイリス(イリス)が植えてある長方形の池に出ました。 その向こうには見事な藤があり… その下にはブランコがしつらえてありました(右下イラスト)。 裸足で乗ったりするというお話をお聞きし 結構おてんばさんなんだと思いました。 ・ロスとは呼ばないでもいいか? はい ・もしオッケーなら、今度から「ローズ」または「マリー」って呼んでもいいか? ローズがいい、マリーだけはいまいちだそうです。 ・ローズマリーは、今の私と性格は似ていますか?似ていませんか? 似ているところもあるけど、似てない所もあります。 ・きょうだいはいましたか? 5歳はなれたお姉様がいました。お母様がローズマリーさんが5、6歳の時に亡くなったので お姉様が母親代わりだったとのことです。なので「お姉様はうるさいけど好きよ」とおっしゃっていました。 お母様の死後お父様が再婚し、姉妹は本宅から別館に移され、ばあやに育てられたみたいです。 結婚もお父様が 勝手に決めたので(そういう時代)父上は好きではなかったと話されていました。 でも結婚した 旦那様はそう悪い感じではない方で、浮気もされましたが 彼女は浮気もせず大好きな庭に凝ったり して、それなりに幸せだったそうです。 イラストは結婚後のペットハウンド犬(猟犬)です。 ・インナーセルフの服装と名前について 彼女の生きていた17世紀中期から〜18世紀は、ルイ14世(太陽王)の時代で アントワネット時代(ルイ16世)とは違い、ドレスの袖が膨らんでいます。 胸のロザリオは、カトリック教徒のお母様の形見で(彼女もカトリック教徒) 丸玉部分はブラッドストーン…キリストが十字架にかけられたとき、 傷口から鮮血が緑の大地にしたたり石に変わったという伝説がある石で、 あいだには真鍮製の丸い金具が数個ついています (ロザリオとは聖母マリアにお祈りをする時に祈った数が判るように作られた西洋版数珠だそうです)。 十字架部分にはラテン語の祈りの文言が刻まれていました。 植物のローズマリーの語源は、海のそばで野生していたので、ラテン語で「ロス・マリヌス(海の露)」といいます。 この植物には数々の伝説があり、その中の一つに…迫害を受けてエジプトへ逃れる途中のマリア様が 野宿のために自分の青いマントをローズマリーの上にかけたところ、 それまで白かったローズマリーの花が一夜のうちブルーに変わったので 「聖母マリアのバラ(ローズ・オブ・マリア)」と呼ばれるように成ったという逸話があるようです。 ・2回目〜5回目以降の訪問時 カジュが行くと、ベンチでまた目をつむって静かに座っておられました。 彼女は花輪を編みカチューシャみたいにして、カジュの髪に飾ってくださいました。 ある時ローズマリーさんが東屋でテーブルにつっぷして眠っておられましたが、 それでもカジュの背中をクッションにインタビューに答えてくださいました。 最後に伺った時 元気に立っておられた彼女だったのですが しばらくするとまたベンチで寝転んで休んでおられました。 どうも幼い頃から体が弱く、すぐ疲れてしまうようでした。 でも心は活発であれこれ興味があり、いろんなことをしたい気持ちがいっぱいだったようです。 でも結婚後は体質が変り、ずいぶん元気になられたみたいです。 彼女は行くたびに、花が大好きなカジュに、お庭のいろんなところを披露してくださいました。 彼女にとって実家の庭が一番思い出深くお気に入りの場所だそうです。 |