名前    ミリアムさん 
 
精霊種類  ユニコーン類 バイコーン
 
住処    金星
 
からの頭までの高さ 500mくらい
 
性別       中性
 
前世バージョン  × 
 
補足
いつものように飛んでいったカジュが、珍しく途中でお尻から降下。
真下に落ちたカジュは、何やらすごく柔らかい地面に到達し
トランポリンに乗ったように、上下に大きくハネています。
 
しばらく楽しそうに遊んでいるカジュの様子を見ていたのですが
飽きた私は「カジュ…そろそろインナーさんのところへ連れて行って」。
 
カジュは弾力性が高い地面を進み始めましたが、さっきとあまり変わらず、
トランポリンの上を歩くみたいにボヨンボヨンと飛びながら進んでいました。
 
 

「この普通でない地面…インナーさんはきっと 人間ではないのだろうな」…
目の前に巨大な牛の角のようなものが見えて来ました。
 
「え?じゃあまさか…ここ背中?!(いっぱいカジュが跳ねましたけど…)」
巨大すぎて、まったく全容がわからないので、カジュと共に下に降りてみることにしました。
途中に見えた角が羊のように巻いていて、
さらに少し引いて全貌を見ると、全身が長い毛に覆われた巨大なインナーさんでした。
 
草食獣のように首が地面に水平な感じで頭を前に向け、微動だにせず立っておられました。
 
白く滝のようなストレートの毛はサラサラで、隙間から見える蹄は割れています。
この巨大さから、以前お会いしたバイコーンさん(ユニコーン類)を思い出しました。
 
インナーさんにご挨拶をして確かめると、バイコーンで良いと言われました。
カジュが、片羽根を身体の前に持ってきて深く礼をする騎士風の挨拶をしましたら
(カジュの近頃のMYブーム)インナーさんは目を細め、微笑んでくださいました。
(飛び跳ねたのに怒っておられないみたいです…よかった)
 
お名前をお聞きしますと、口をパクパクとなさり、読唇術で読み取ることに…。
読めたのは「ヤム」という言葉…そこから「ミレニアム」など…少し迷走 しましたが
「ミリアムさん」となりました。
 
性別は中性で、出会う相手によって 男女どちらにでも変化出来る存在です。
ミリアムさんのYESの動きは特徴的で、下から上に動きます。
 
 
 
二回目の訪問は…カジュはまた落ちていって、
初めからミリアムさんの背中のトランポリンに跳ねさせてもらっていました。
 
私は今回はさらに詳細を見せていただき…
前回は巨大なミリアムさんに見とれて周りに気がいきませんでしたが
今回は風景が見えてきました。
 
そこは、かなり霧っぽい雲に覆われた烟った感じの空で
パステル調の空色に、巨大な太陽が薄黄色に美しく滲んでいました。
かなり幻想的な光景に「地球の精霊界ですか?」とお聞きしてみたのですが
ちょっと違うみたいで…私達の住む太陽系の別の惑星…金星だと言われました。
(インナーさんが地球外生物なのは初なので…何度も確認しました)
 
それに、私達が今回降り立ったミリアムさんは、空中に浮いて(飛んで)いました。
下は相当深い谷になっています。
 
伝説の麒麟みたいに浮いているので…まさかと思いつつも
「羽根は出ますか?」と聞いてみました。
するときっぱりと首を横にふられました。
 
そんな中、カジュはミリアムさんの巨大な顔を滑り台にし、
転げ落ちては跳ね上げてもらう遊びに興じていました。
 
遊んで いる時は、ユニコーン特有のすこし人を寄せ付けない感じが溶け
空気が和んでやさしい 雰囲気になります。
 
ミリアムさんに「もう1シーンどうしましょうか?」とご相談しましたら
足元の深い谷に降りていかれました。
 
そこは明るい青緑の美しい川が 流れていて
岩の隙間から陽射しが差し込んでいました。
 
美しい光景につい… 「ここで羽根とか出したらカッコいいですね〜」と
軽く冗談を言ってみたら 毅然とした顔が「羽根はありませんよ」と語っていました。
 
こんなミリアムさんの性格が もっとも顕著に感じられたのは
三回目に訪問した時でした。カジュは金星の空を飛んで行き、
ミリアムさんの周りを羽虫のように飛び回りました。
小さなカジュの尻尾をハムッと優しく、口の先で器用にはさみ捉え歓迎してくださいました。
 

 
その日私は軽く落ち込んでいて、もし失礼な態度になってたらいけないので
つい個人的な事情をお話したのです。
 
その時のミリアムさんの受け答えが、まるで竹を割ったような…
今風に言うとレーザー光線のような鋭い光で明らかにするという感じでした。
 
ユニコーン類というと、なんとなく静謐な雰囲気で、無意味に穏やかで優しいと
勝手なイメージを持っていた私は、少なからず驚きました。
「は…はっきりおっしゃるんですね?!」
 
するとミリアムさん・・・
「ごまかして、そんなものが何の役に立つ?」
「はい…おっしゃるとおりです^^;」。
 
よく考えると伝説のユニコーンは獰猛なことで有名です。
お返事が獰猛という意味ではありません(笑)。
 
まっすぐで純粋な言葉は人の心を貫くんだと思いました。
その時は珍しく言葉で判り、ミリアムさんは私に励ましをくださいました。
(とてもやさしい方です)
 
基本は静かなのですが、こちらから話しかけると
結構いっぱい喋られる(返事が解りやすい)タイプのインナーさんのようです。