名前  トゥーグさん 
 
年齢  15歳    国籍  インド、デリー
 
身長 155p(ターバンなしの背丈)
 
時代 14世紀〜15世紀(デリースルタン王朝)
 
前世バージョン ○ 
 
補足
カジュが空を飛んでいった雲の向こうは,、石作りの白亜のイスラム風宮殿の入り口でした。
入り口(門?)には扉はなく、入り放題です。
石の廊下を奥に進むと丸い広場に出ました。
広場には円形のプールがあり、その周りを回廊が包んでいる構造です。
 
インド?イスラム?どっちの国だろうかと思っていましたが・・・
インナーさんの姿はありません。泳ぎ好きのカジュは早速円形プールで 泳ぎ始めました。

 
しばらくすると、柱の影に人影が走ったのがみえました。
インナーさんだわとドキドキ出現を待ちましたが…
ちらちら柱の影を走るだけで 出てきてくださいません。
「こんにちは〜」と話かけますが柱に隠れています。
 
人見知りのインナーさんなんだな…
「もしかして、ここのプールの水に入ってはいけませんでしたか〜?」と
きいてみたら遠くでNOと首をふる感じが伝わってきました。
 
「この水は神聖なのですか?」「飲み水ですか?」という質問にもNOと返事を頂きました。
泳ぎに興じているカジュを水から上がらせ、インナーさんの傍に行ってもらい、
なんとか姿を現して頂きました。
 
出てきたインナーさんは御伽噺のアラビアンナイトの王子様を思わせる
豪華な刺繍のベストや靴を身にまとい、大きなターバンを巻き
黄金の耳飾りをしていました。
 
性格はとても繊細そうな少年で、私たちを不信者と思ったのか
最初はとても不安そうな面持ちでした。
 
丸いプールの周りにある階段に三人で座り、彼の経歴をざっと聞くことにしました。
ここはインドで、14世紀ぐらい。
お父様が貴族階級で、王様に仕えていてお母様が実母を含め5人
彼はその中の末っ子で、結婚するまで家から殆ど出たこともないくらい、
大事に育てられたみたいです。
 
お名前のヒントを下さいと申し上げますと…
かれは空に向けて両手を挙げ、空中から何かを受け取りました。
 
彼が両手の中に見せてくれたのは、カエル。「カエル…ですか?」
そこから私が思いつくのは英語の「フロッグ」くらい…。
彼はその「フロッグ」でもウンウンと頷いたので、その音に似てるんだろうなと思い
少しずつ探りました。「ロ」の部分を「ト」に変更、「フトグ」「フトゥーグ」
「フ」を発音しない感じらしく、記述的には「トゥーグ」さんと言うお名前になりました。
 
そんな話をしていると、彼の顔にやっと笑顔が出てきて
私たちへの警戒心が薄れてきたなと感じました。
私は彼の姿をスケッチしに、しばらく現実に目をやっているうち
トゥーグ君はカジュを自分の部屋に案内してくださっていたようです。
 
ソファーかベットのようなところ(天蓋はありませんでした)で
二人でキャッキャと遊んでいたようでした。
 
ちょうど1時間たったので「今日は帰ります」とトゥーグくんに 申し上げましたら、
それはそれは寂しそうな顔をされまして…

ガッカリしたトゥーグ君は、カジュとハグして、お別れを惜しんでいました。
 
その後、現実でインドの歴史の本を読み、再訪してはトゥーグ君に確認を取りつつ
彼の生きていた時代がどんなだったかを探りました。
 
地図を片手に主要都市を押さえて トゥーグくんに答えてもらうと
デリーに住んでいたことがわかりました。
歴史的にも、この時代12世紀から 15世紀はじめまでが
イスラム教徒がインド(デリー)に侵攻し、デリーを首都にしていたので
大きくデリースルタン王朝と呼ばれていました。
 
その政権はコロコロ変わり、トゥーグ君が生きていたのは、
その王朝の最終あたり…タージマハルで有名なムガル帝国(15世紀〜)が興る
一つ手前の時代のようです。
 
ムガール帝国時代と違い資料がかなり少ないので、
生活の詳細はわかりませんが、インドとはいえ、
イスラムの教え、文化、宗教が、かなり入ってきた時代のようです。
 
彼の家がイスラム風の建築であることや、一夫多妻なのも…そのせいだったのかなと思いました。
父上はイスラム教徒、母上が元ヒンドゥー教徒のようで、
トゥーグ君は、はじめヴィシュヌ神を信仰していると言っていました。
(家全体はイスラム教です)宗教的にややこしい時代です。
 
イスラム教のせいで仏教は廃れましたが、
ヒンドゥー教徒は雑草のように生き残ったそうなので、
この時代は、心で信仰している方も多かったのかなと思いました。
 
トゥーグ君が住む館は大変広く、庭があります。
でもその庭は、実際に彼が生きていた時の庭ではなく、
インナーホームとして、彼が心地よく過ごす庭らしいです。
 
花の生垣があり、そこには釣鐘型の大きな花…
白い木立朝鮮朝顔(エンゼル・トランペット)の花がいっぱい咲いていました。
彼は白い花が好きなのだそうで百合も束で腕に抱えているイメージもきました。
(何故かラッパ型の花が多いです)
 
トゥーグ君は、緑の草の中にごろんと寝転び、木々の間から空を見上げ
とても幸せそうです。
カジュも花が大好きなので、トゥーグ君の周りをピョンコピョンコ跳ね
庭じゅうを駆け回っていました。