名前  名前     アガタさん 
 
精霊の種類  エルフ 陽光の精
 
国籍 ロシアを含む西洋の北の地域全般
 
身長 183p
 
年齢 7000歳くらい
 
性別 無性
 
補足
はじめカジュが飛んでいった先は
薄いベビーピンク色のモコモコした野原のようなところでした。
 
ピンクには水色の照りがはいっており複雑な色を感じます。
「不思議な所だな…これは人間さんじゃないかも」と観ていましたら
野原が途切れた先に日の出のような明るい陽光が見えました。
 
その途切れた場所からカジュは飛び降り…空中をふわり
私が広い野原に感じたところは、ピンクに染まった雲海だったようです。
 
その先には、まぶしい日が光彩を放って輝いていました。
遠くに山々が見えます。カジュはひたすらその陽光に向って飛んでいました。
 
ただただ眩しい陽射しの場面が続き・・・さすがに痺れを切らした私は
「どこかに着地しないのカジュ?インナーさんはどこ?」と聞きましたら
陽射しの一本の輝きの中に一瞬だけ蝶の翅が見えました。
 
透明なのか、光学迷彩みたいな特殊な翅なのか、カメレオンみたいにその片鱗は
すぐ陽射しの中に溶けて消えてしまいました。
 
「蝶?・・インナーさんが蝶なの?!それも超大きい蝶!」
 
暁か夕日かは判断つきませんでしたが、
ピカーとした陽射しに紛れられる特殊な蝶がインナーさんだとしたら、
飛びながら話を伺ったり姿ををスケッチするのは相当難しいと思った私は
カジュと一緒に地上に降りて、インナーさんを待つことにしました。
 
降り立ったところは、湖を目の前に臨む大きな岩の上。
しばらく待っていますと、静かな湖の水を巻き上げる音(雰囲気音)と共に
巨大な蝶が湖に降り立ちました。

 
「蝶と話すの初めて」と思って… ドキドキしていたのですが
黄金色に透明な翅の向こうに 人影っぽい気配が立っていたのです。
「人?蝶がインナーさんじゃないのね?!」 カジュと私は軽く飛んで
蝶の背中に乗り移ることに…
なのでインナーさんの顔を上空からの視点でみました(右上顔)。
 
金色の強い眼差しの瞳が印象的でした。私たちを見つめるその瞳は、
人間らしい感情も意志も何も含んでいない、とてつもなく冷静な眼差しでした。
(普通に表現すると愛想がない感じ)
 
蝶の背中に乗り込んだ私たちは彼に挨拶をして
精霊さんなのかなどを尋ねました。
彼に陽の精以外の、いくつかの精霊の種類も上げて
最終的に陽の光の精だと言われました。
 
エルフ族というのは、美形が多く、人間と同じ大きさの妖精族のこととしてお伝えしました。
(よく調べると、小さいのもエルフと言うことがあるらしいです)
後ほど陽の光の精で調べましたが、それだけという記述はありません。
 
でも、美しい自然現象全てに命が宿っているという敬虔な気持ちで
人間は世界を感じてきました。アガタさんもその一つの自然現象の精霊であるのだと思います。
 
一連の質問が終わって、虫の美しい翅で構成された彼の不思議な服を
悪戦苦闘しながらスケッチしていた時、インナーさんが「それなに?」という風に
下でじっと控えていたカジュを指差しました。
 
私は「一応、太陽の精です」 とお伝えすると彼はカジュを両手で持ち上げて
お腹の下をみたり じっくり…たがめすがめつなさっていました。

 
見るのに満足したら カジュをラグビーボールみたいに小脇に抱えておられたので
カジュが大変お気に召した様子です。
 
それがまた、まったく無表情で行われるので、態度語でよく伝わってきて…
キュートだなと感じました。
 
「名前のヒントをください」とお願いいたしましら
一回後ろを向いて何かを取りに行く仕草をなさったのですが…
気が付いたように振り向き、声にだして「アガタ!」とおっしゃいました。
 
見た目がカッコイイ183pのお兄さん(性は無いそうです)にしては
妙に反応が純粋、悪く言えば、幼い感じです。
(人間的な社会性がない精霊さんには、よくみうけられます)
 
2度目に伺った時は、カジュは日光に向って飛んでいる蝶の上に直接降下。
私がアガタさんの服や乗る蝶の詳細を観察していると、突然・・・
蝶の名前をティボルトだと、教えてくださいました。
 
それにしても、陽光の精なのになぜ陽射しに向って飛ぶのかと
不思議に思ったので詳しく聞くと「飛んだ跡が陽射しとして人には見える」というお話でした。
だから時に、大気の精か水の精などとなにか交流があると、虹が発生するのだそうです。
 
3度目は絵を描く段階で、色の最終確認に、カジュにアガタさんの所へ行ってもらうと
立って蝶を操るアガタさんは、上から来るカジュを招くように手を伸ばしてカジュをキャッチ…(右下イラスト)
かと思ったんですが、カジュはアガタさんの頭の上に、ポンッと着地。
私は「これは失礼したかな怒られるかな?」と一瞬思いましたが…
彼はまったく気にせず、いつものようにカジュを小脇に抱え、空中散歩に出かけたようでした。