名前 ゲオルグさん   年齢 29歳
 
国籍 ドイツ生まれ オーストラリア、アデレードに移民
 
職業 製薬会社の研究員(生物学者・医師)
 
時代 19世紀後半〜20世紀初頭 
 
前世バージョン ○
 
補足
カジュが飛んでいった先は、山が近い湖のほとりでした。
湖に着水したカジュは少しだけ泳ぎを楽しみ 陸に上がって、そばの林を進みました。
 
 
 
するとその先には、ウエスタン映画や
19世紀の田舎にあるような1階建ての木の家がありました。
 
玄関のポーチにあがる階段を三段昇り「こんにちは」と ドアをノックしましたが、反応はなし。
家宅侵入だなと感じながら中に入ると、入口がある部屋が居間になっていて、
 
その奥の部屋に行くと、外のテラスに寝椅子が置いてあるのが見えました。
 
「誰も居ないねカジュ?インナーさんお出かけかな…?」と噂をすれば、
入り口の方に人の気配が!
 
全身を探検服に身を包んだインナーさんが立っておられたので
「はじめまして」とご挨拶し、スケッチさせていただきました。
 
インナーさんは、居間にある自分専用の書斎机らしきテーブルで
(スケッチ右上)書き物を始められました。
 
お名前のヒントをくださいとお願いしましたら、紙にさらさらと文字を書き、
私の方に見せてくださいました。「G」しか読めなかったのですが、
そこから「ゲオルグ」という名前が浮かんだので確認を取り、OKを頂きました。
 
あんまりすんなりいったので、再訪時にドイツ人男性名の、
頭にGが付く名前を並べて再確認いたしましたが、
やはり「ゲオルグ」で良いとおっしゃっていました。
 
国籍やお仕事等を聞いたあと、ゲオルグさんが私との会話&書き物に夢中で、
カジュにまったく気が付いていなかったので、私からカジュを紹介してみました。
生物学者が幻獣にどんな反応を示されるのかドキドキです。
 
カジュを見たゲオルグさんは表情を変えず一言…「おかしいな」。
彼のおしっゃるとおり、カジュはこの世にはありえない形です(笑)。
 
どうもゲオルグさんは、何にも動じない冷静な観察眼をお持ちのようです。
だからか表情をほとんど崩すことがありません。
 
再訪させて頂いた時も、最後まで笑顔は見せてくださいませんでしたが、
カジュを膝にのせナデナデしてくださったり(その時の感想は「おとなしいな」でした。)
 
書き物をしている机の横に留まっていても邪魔扱いはせず、
仕事の合間にもまた撫でて、とてもやさしくしてくださいました。
 
お仕事の内容や家族のことは再訪の時に詳しくお聞きしました。
時代背景的に19世紀末のオーストラリアのアデレードは(イギリスの植民地)
 
いろんな国から移民をたくさん受け入れており、
特にドイツからの移民を一番多く受け入れていたと書いてありました。
 
奥様とお子様はアデレードに住み、ゲオルグさんは山の近くの家で単身赴任をし、
数人の仲間と一緒にここで暮らし、お仕事をしています。
 
植物の採取や種類などを報告するみたいで…
その時代の製薬会社といっても資料がないので詳しくは解りませんが、
薬を調合するような薬剤師のお仕事ではなさそうです。
 
採取のため山にトレッキングに行き、あとは夜に報告書を書きます(植物のスケッチも描かれます)。
疲れたらテラスの寝椅子で休み、本を読んだり…。
 
「その姿を描きましょうか?」とお聞きしましたら、
仕事をしている姿が良いとのお返事を頂きました。
 
私達も植物採集に付いて行き、その途中で瞳の色をお聞きしたのですが
「どうでもいいだろう?」と言われ…私は似顔絵を描く職務上、
どうでもよくはないので食い下がりました(笑)。
 
専門家によくある、自分が興味あることには、すごく集中するタイプなのでしょう。
怪しい生物のカジュにもやさしいゲオルグさんは、
基本的に生物に愛情が深いかたと思われます。
 
「山に行くことも多いのでしたら、ディンゴ(狼類)対策とかに、
犬は飼わないのですか?」とお聞きすると「飼わない」とのこと。
 
子供時代に飼っていたイメージがきましたが、
今は自然の状態で生きている生き物と付き合うほうが好きみたいです。