名前 サジさん 精霊の種類 ジャガー人間(変身人間) 身長 160pくらい 年齢 見た目12歳くらい 前世バージョン × 補足 カジュが降り立ったところは高い岩山の上でした。 見下ろすと鬱蒼としたジャングルが広がっています。 下のほうでは流れが急な川がある気配がします。 そこからカジュがどうするのかと思ったら 岩山をピョイピョイと降り、急流にボチャン。 木の葉のように くるくる回りながら流されて行きました。 小さな滝のように 段になってるところもあったり、 流れがかなり早いので 大丈夫かなと思いながら、私は現実で風景をスケッチしました。 次に、視線をインナースペースに戻すと、カジュは急流から上がり 足を振り、水を払っていました。 次はどこに行くんだろうと、後ろを追いかけていくと緑が深いジャングルに入りました。 背が高い緑の間をトコトコ歩いている後ろをついていき 「ドコにインナーさんが居るんだろう?」と私はキョロキョロしました。 「カジュ?どこまで進むの?」カジュは軽く右折し進路を変えました。 その方向に何か象や犀みたいな大きい獣がドシッと地面を踏む印象がきました。 でもそれらしい姿は見えません。 道を行く私たちと何か動物が併走しているみたいです。 しばらく気配のある方向に意識を向けていると、 草むらの間に猫系の巨大肉食獣の姿が垣間見えました。 走り去る獣を、カジュと共に追いかけたら獣は木の上に登り 人間の少年の姿に変化しました。 「…?!」驚いているうちにも、どんどん逃げて行ってしまう彼を、 カジュに呼び止めてもらおうとしましたが「ピチュ!」と声をかけても 彼はジャングルの奥に消え去ろうとします。 見失うと思った時、地上ではめったに飛ばないカジュが (走りで大抵は追いつけるんですが)羽ばたき飛んで行き 彼の行く前に降り立ち、止めました。 私が近くに行こうとすると牙を剥いて「ついて来るな」というお顔(人間の姿です)だったので だいぶ離れた草むらに身を潜め、私の外部カメラ&インタビュアーのカジュに任せることにしました。 以前のインナーさんで、カジュすら傍に寄せ付けない精霊さんもいたので… まだ彼は、カジュなら傍に置いてくれるので助かりました。 半分人間の姿なので、前世なのかが気になりましたが それはやはり違うとのことでした。 南米には、紀元前1000年頃からジャガー信仰があって そこに出てくるジャガー人間(ワージャガー)が 後のマヤや、アステカ神話の神々にまで影響を与えたようでした。 このことから推測できるジャガー人間とは 古代からの神もしくは半神であったことが解ります。 西洋的に言うと精霊や妖精達と同じ感じです。 それらは、新しくやってきたキリスト教が堕としめた土地神だからです。 お名前を聞いてみると、彼には人が呼ぶような、固有の名前が無いので 好きに名前を付けるように言われました。 雲を掴む感じなので「ヒントとして何かください」とお願いしました。 するとカジュが私のところまでスプーンを咥えて持って来ました。 カジュに聞くと銀色のスプーンだと言いました。 結局、再訪を重ねても、サジさんと私の距離は必ず3mくらいに保たれたまま 眼も合わせてくれませんでした。 一生のほとんどを単独行動で暮すジャガーの習性を考えると 仕方が無いことなのだろうと思います。 あまりお話は出来ませんでしたが、彼の変身は映画の狼男みたいに 満月限定ではなく、時間をかけたり苦しんだりして変身する必要もなく 場所を移動する時々により、最適な姿に成る感じでした。 |