名前 アニュさん 年齢 18歳 国籍 ブータン王国 身長 150p 時代 18世紀 前世バージョン 〇 カジュが降り立ったところは、両側が断崖絶壁の細い道です。 (多分人間は通らないところだと思います。) 遠隔用のバックグラウンドミュージックに めったに使わないチャイコスキーの「くるみわり人形」 をかけていたので そのせいでカジュはその断崖の花道をくるくる踊りながら進みました。 森や山を見下ろす景色なので、かなりの高地のようです。 先に進むと山に張り付くように建つ家がありました。 見た目が瓦屋根っぽく和風+中国風です。 寺院でもないのに、大きな窓が目立ち何階建もあるのその住居は、 以前TVで観たブータンの住居を思い起こさせました。 ブータンは国土がヒマラヤ南面山麓にあってかなり標高が高いらしいです。 (富士山の頂上くらいの所もあるとか) 家に向かう道も普通に歩いたら、かなりかかることでしょう。 戸が無い家の玄関で女性がお辞儀をして丁寧に出迎えてくれました。 ストレートの黒髪に、スカートが着物みたいにストンと真っ直ぐです。 衣装も見覚えがあったので「ここはブータンですか?」とさっそく彼女に聞いてみたら 「そうです」とのお返事を頂きました。 少し肌が褐色な日本人っぽい顔、そして額にビンディみたいな赤い印がありました。 よくみると丸でなく蓮の花みたいな形です。ビンディはインドのヒンドゥー教徒が多く付ける魔よけで 彼女もヒンドゥー教徒なのかとお聞きしてみましたが、やはりブータンに多い仏教徒だとおっしゃっていました。 額が光ってみえるインナーセルフも多いので、その印なのかもしれません。 入り口から入ると土間で、右手にかまどがありました。 日本の家屋っぽく土間を一段上がったところに通され、椅子ではなく床にぺたっと座りました。 このあたりも昔の日本っぽいので、彼女も正座しているのかと誤解してしまいましたが、 ブータンは女性も男性も胡座で座るそうです。 (ブータンは日本と同じに履物は脱いで家に上がる文化です) 彼女の前でも、カジュは相変わらず「くるみ割り人形」の曲で、踊りを披露していました。 彼女はそれをニコニコ観て居てくれて、踊り終わると膝に乗せてカジュの頭をナデナデして、 褒めてくださってるようでした。「楽しい音楽ね」みたいな表情だったので、また違う曲をかけてみました。 「私も音楽をするのよ」 彼女の後ろには、二階に上がる階段があり、 その下あたりから楽器を出してこられました。 私がまったくこの国の楽器には詳しくないので、詳細なイメージはきませんでしたが 持ち手の柄が長く一番近いのが三味線みたいだと思いました。 後ほどお調べしたらチベットにはギターと三味線の真ん中みたいな「ダムニェン」という楽器があり チベットと隣接する国のブータンにも伝わったようです。 彼女は18歳現在、祖父母、両親、姉と一緒に住んでいました。 19歳で結婚するそうです。ブータンの家は女の子が家を継ぎます。 この家は彼女のもので、旦那さんは入り婿で(どこの家も通い婚っぽい) 放牧や織物をして暮らしていたということです。 子供は男の子が二人。ご兄弟の人数を質問した時も、お子さんの質問をした時も 彼女は元気よく腕を差し出しピースマークで示してくださいました。 名前のヒントは、彼女が「あー」みたいな口の形をした後、空中に「入」の漢字を書いてくださり 「アニュ」さんとなりました。 アニュさんは、初対面はおとなしい方かなと思ったのですが、明るく溌剌とした雰囲気をたたえ 音楽を奏でカジュの踊りとセッションをしている姿をみていると、 今の時代ならノリノリのロックンローラーお嬢さんだったのかも、という印象でした。 (ダムニェンは立って演奏します、彼女はお祭りとかで弾いたりするそうです) |